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2011年10月25日火曜日

『資本論』の前に #1


これから、資本論を読み進めて行くことにしたので、資本論について取り上げて書いて行きたいと思います。ちょっと長いかもですね。

相変わらず書きすすめるのがど下手で申し訳ない!!



今回は導入ということで

資本主義主流 → 社会主義・資本主義 → 資本主義主流

という流れがあるので、そこらへんを説明して行きたいと思います。一応簡単に、なるべく説明を多くして書いてみました。大学生はわかってあたりまえの内容なので、読まなくてよいかも。高校生がんばれ


『資本論』

誰が書いたか知ってますか?高校生なら学ぶことですね。まだ知らないって人は、これから学びます。ちなみに、現在大学ではマルクス経済学はほとんど教えられていないようです。

前回の記事で書いたと思いますが、資本主義から社会主義へという流れになるとされています。しかし、資本主義のその先に待っている社会主義が失敗に終わった歴史があります。そのため社会主義を唱えたマルクス経済学は間違っているのではないかとされ、教える大学が少なくなって行ったようです。



すこし解答が伸びてしまいました、というか、途中で出てきてしまいましたが、『資本論』の著者はマルクスですね。 




マルクス、マルクスですよ、覚えてね。


はい、じゃあ最初は、資本主義と、社会主義の説明からしましょう。

資本主義
これは、利益を追求することを目的としています。
商品の売り上げ − 商品を作るのにかかったお金 = 利益(得したお金)

利益っていうのは、得したお金をさします。これはわかりますよね。とにかく儲けようという社会を目指していました。


例えば、ちょっと会社を想像して見てください。 社長がいて、工場で働く人がいます。

  社長   = 資本家
工場で働く人 = 労働者 


 この場合、工場の機械を持ってるのは誰でしょう??



一番えらい社長ですね。つまり、生産(ものを作り出す)手段・機械を持っているのは、社長です。このように、生産手段を持っている人を資本家といいます。


そして、工場で働く人は、じぶんの労働力を商品として社長に売り込むのです。そして、お給料という形で自分を買ってもらうわけです。工場で働く人は、生産手段をもっていませんね。
生産手段をもたず、自らを商品として、労働力を提供し、賃金を得る人のことを労働者といいます。


この資本家と労働者で、利益を得て行くような社会が資本主義社会なのです。儲けましょうってことです。儲けようとすれば、お店同士競い合いますね。いまの日本やアメリカが資本主義です。ほとんどのくにがそうなんですね。


日本は、世界で唯一成功した社会主義といわれている国なのですが、それはとりあえず置いておきましょう。



社会主義

資本主義とよく対比されますね。社会主義っていうのは、平等な社会です。資本主義のように資本家や労働力という関係ではなく、商品は計画的に生産し、自由に競争することのない社会です。

いってみれば、どれだけ頑張ってもみんな平等。いくら怠けても頑張った人と同じ給料。競争がないんです。首になることも、ありません。


なーーーーんにもしなくたって、お金が手に入ります。だったら、お金だけもらってあそんでくらしたいですよね。競争がないってこういうことです。

頑張っても頑張っても報われない世界なんてやりきれないですよね。だったらみんな頑張ることを放棄して、諦めてしまうので発展は望めないでしょう。競争のない社会ととりあえず覚えておきましょう。



はい、両方説明しました。今後は、おそらく説明しないので、なんとなく覚えておきましょう。まず、マルクスが資本論を書いていた当時は、資本主義だったようです。とにかくもうけろって社会です。さらに、労働者の権利なんてないようなものでした。過酷な労働をさせられていたということですね。


これはとっても辛いですよね。給料も少ないし、めちゃくちゃ疲れるのに、延々と働かされて、雇ってくれる人には大事にされません。


これが資本主義です。ここで、マルクスの『資本論』に基づいた、マルクス主義というのが出てきます。これに従っていけば、行く末は、社会主義になります。


このマルクス主義者が社会主義を目指して活動して行きます。社会主義はがんばっても報われない世界、競争のない社会、平等な世界です。過酷な労働を迫られたら、社会主義が眩しくみえますよね。辛いのは誰だって嫌なはずです。


そこで社会主義を推進する活動がおこります。ただ、そうすることでいままでお金持ちであった資本家がだまっていません。

せっかく楽して金儲けできているのに、社会主義になったら台無しです。お金は平等だし報われないしと散々です。なぜ社会主義が推し進められようとしているのでしょうか?      



資本主義における労働者になってみればわかります。労働条件が悪すぎるからです。そこで、資本家たちは気づきました。労働者をないがしろにしすぎたと。もっと大事にして、いろいろ保証してあげることで社会主義革命は収まるのではないかとがんばったわけです。


そうすることで、社会主義革命が抑えられました。第2次世界大戦のあとにおきた東西冷戦における西陣営は労働者の保障をする資本主義社会になりました。


イギリスにおいては「ゆりかごから墓場まで」というほど、一生を安心して暮らせる制度を確立しています。医療だってみんなで負担し合う保険制度ができあがります。労働時間も制限され、今のような労働法の内容が仕組みとしてできあがってきました。


それだけのことがしてもらえるなら、まあ革命なんぞおこさなくてもとなってきたわけです。


一方で、東陣営は社会主義を進めて行きます。計画経済で、お偉いさんが生産量を決めて、商品の生産をして行きます。どれだけがんばっても、給料は同じです。質は落ちていくでしょう。さらに、お偉いさんの商品よりいいものができたりしたら、消費はそっちに偏ります。


どんどん偏って、経済学はうまく成り立ちません。売れない方には不満がでてきますが、政府が弾圧をして行きます。捕まえて文句を言わせないように統制して行くのです。


しかし、より多くの人が不満を持てば政府も抑え切れません。次第に社会主義は崩壊して行くのです。その結果、ソ連の解体がおきます。


それまで東西で別れていた西ドイツ、東ドイツがひとつになり、ドイツになるわけです。こうして、社会主義の国は少なくなって行き、資本主義になりました。




新自由主義

資本主義の方が優れているように見えますよね?なにが良かったのか。
競争社会ですから、よりよいものを作り出すようになり、競い合い発展して行ったわけです。自由主義っていうのは、自由な社会です。なにがあっても自己責任。規制がないんですね。


資本主義にしておけば、市場が、人々と会社の活動がうまくいくじゃないかと強く思い込んで行くんです。貴重なものって、高くなっていき、簡単にはかえなくなりますよね。どこにでもあるようなものは稀少ではないので、とっても安く売っています。


つまり、市場、私たち自身が勝手にちょうど良く値段設定をし、勝手に調整されて行くんだ。だから資本主義による競争が大事だということになります。これこそが正しいと確信するわけです。


そうなると、競争激化がおこり、また労働者の権利がなくなって行き、資本論が書かれた当時のひどい資本主義に戻って行ってしまうのです。




世界で唯一成功した社会主義
日本はこうよばれています。資本主義社会であることはわかりますよね?働いた分だけお金もらってますもんね。

ですがその一方で、成功した社会主義とも言われているのです。競争のない、平等な社会とも言われているのです。

一体どういうことなのでしょうか。難しく考えることはありません。半分社会主義、半分資本主義です。

二つのものをミックスするということは、基本的にはいいとこどりするってことですね。つまり

・競争社会であり、発展が望める
・社会保障など、所得の分配による調整がある

簡単にはこれですね。資本主義ですが、格差が少なく、よい社会だったということでしょう。戦時中刑務所に入れられていた学者たちは、マルクス経済学者が多かったようです。戦後は開放され、その学者たちが経済学部でマルクス経済学を教えるようになり、政治家になることで、マルクス経済学的な、社会主義チックな思想が入っていきます。


これによって、労働者をこき使ってはいけない、大事にしようという形になります。そのような制限を設けるような政治家たちが増え、コントロールすることになるのです。そのような一面が社会主義とも言われたようです。

最近までは定番であった、終身雇用制は知ってますよね。定年退職するまで安心して働ける制度です。首にならないので、頑張らなそうなものです。ですが、安心できる環境で大事に守られている、かつ競争社会でもあるので頑張ろうという気持ちにもなったのです。会社が儲かれば給料は増えますしね。


終身雇用によって、会社に愛着を持ち、会社のためにがんばって働くようになるのです。自分の会社に愛着もてば、がんばれるし、大事にしますよね。これが、成功した社会主義といわれた内容です。バランスが良かったってことです。 


ちょっと『資本論』にもどると、いきすぎた資本主義の成れの果ては、社会主義だといいましたね。 ちょっと前の記事も踏まえると、TPP参加が実現したらより競争が激化、デフレの進行と経済が悪化していきます。

大変な格差がおき、社会主義、そんな社会がまた訪れてしまうのではないでしょうか。ぼくは社会主義は嫌です。平等はいいことだと思いますが、がんばっても、がんばっていない人と差がつかないのは嫌です。だれもが成長志向を失うことでしょう。


勝ち負けや、順番が決まるから負けたくなくて頑張るんです。勝ち負けがない場面でがんばったりしないでしょう?頑張らないと、一生懸命に頭を使って、何かをしないので、発展なんてしません。面白いものなんてできやしません。そんなつまらない社会は嫌です。


話がそれましたね。ですが、じぶんはどんな社会がいいのか、しっかり考えて、これからの社会で立場を確立して行ってください。社会主義でも構わないと思います。とにかくしっかり考えて、選挙に参加しましょうね。



<冷戦>
今回は省きます。またあとで時間あったら書くね。


ちなみに、今回は『資本論』を読んでいるわけではないので、 実際のものと順番があっているのかどうかわかりません。

超訳されたものを読もうと思っていたのですが、どうも読みにくい、意味が違うなど様々のことが言われていて、なにを読んだらいいのかわかりません。

なのでとりあえず、ある程度資本論について紹介している本から勉強して、そのあとで、『資本論』を読み進めていきたいと思います。

それまではしっかり読み進めて行くための準備として、ここに記していきたいと思います。

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