IBMが提供しているシステム監視ソフトであるDirector
こやつは、とにかくエラーが多くてなかなか監視対象を検出しなかったりとか、インベントリをうまく収集してくれなかったりする。
まあなにはともあれ使わねばならぬ時があるので簡単に記録しておく
今回は6.2.1から6.3へのアップデートについて記録
【実施環境】
機器: System x3650 M3
OS: Windows Server 2008 x64 SP1
ソフト: Director Server6.2.1
アップデート時使用イメージ名: SysDir6_3_Server_Windows_x64_a
上記URL: https://www14.software.ibm.com/webapp/iwm/web/reg/download.do?source=dmp&S_PKG=dir_63_x86_RDagents&lang=en_US&cp=UTF-8
_aがファイル名末尾についているものが、修正プログラムが含まれているイメージになるので注意する。環境に応じて、イメージファイルを落とす。
新規インストールの場合も、6.3へアップデートするときもこの修正済みイメージを使用する必要がある。
【予備知識】
使用DBに変更がある
6.2.1: Apache Derby
6.3: DB2
アップデート時に、DB移行のエラーが発生する。
名前解決ができていないと移行ができないので、DNSサーバーを利用するか、以下のファイルに直接書き込む
C:\Windows\system32\drivers\etc\hosts
検証環境なんかで、DNSサーバーを用意しないときとかこれでよい
すでに公式にWeb公開されているエラーの対応策は手順が不足している。
但し、紹介する手順が正しいとの確証がサポートをいくら利用しても取れない。そこは責任もてません。参考になればと思います。
【手順】
1.修正済みのイメージが焼かれたメディアをDirector Serverのドライブに挿入
2.PIU(プリインストールユーティリティー)を実施
3.上記でエラーがでていないことを確認
4.PIUを完了し、インストールの実行
5.インストール時の各種設定は環境に応じて帰る必要があるが、大抵下手にいじれないのがdirectorなので、すべてデフォルト値で進めることになる。
製品の更新をIBM Systems Director Serverのインストールの一部として組み込むを有効にし、更新プログラムの適用をしないと、修正プログラムが当たらないので注意すること。
一見、Webで最新のプログラムが出ると自動でダウンロードされるようなメッセージに見えるが、そうではないらしい
6. インストール完了するまでまつ。1時間以上はかかります。2時間くらい?
7. インストール完了時にエラーが発生。必ず出るみたい
8. 上記手順によりrecovery.txt が生成されているので手順を確認
9. 上記テキストによると、smmigrdb.batを実行することになる
10. その後director serverを再起動し、2,30分待つ
11. ウェブブラウザでコンソール画面を開く
12. バージョンアップしていることを確認
プラグイン画面を表示し、DBがDB2になっていることを確認
13.コマンドを叩く
14.正常に動いていることを確認
以上
DBの移行が完全に成功したかどうか怪しければ、smmigrdb.logファイルを確認するとよい。
faildのワードで検索してみるとよいのではないだろうか